雪月夜夢暦 登場人物絵巻
SETSUGETSUYA YUMEGOYOMI CHARACTER FILE

序章

犬坂 剣介 Kensuke Inuzaka
【人物紹介】
白尾屋に雇われている武士。
基本的にお人好しで世話焼き。謎の子供を拾ってくる。
【元キャラ設定】(エスタス)
なんちゃってマフィアの顔を持つ、生体技術開発会社『メディテック』の社長のボディガード。飄々と薄情者ぽく振る舞っているが、基本的には親切。むしろ人の世話を焼かないと自分の存在意義を見失う駄目な人。器用貧乏。
【作者コメント】(末武)
ダブとの確執とか、手の焼ける人に向かって文句言いながら突撃世話焼きしちゃうとことか、そのまんまだな!と楽しく読んでおります。出番が多くて嬉しい。

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【人物紹介】
剣介に拾われた謎の子供。深紅の目をしている。
無口で無表情。素性を語ろうとしない。
【元キャラ設定】(透亜)
紅い眼を持って生まれてきてしまったために地下牢に閉じ込められて育ち、その後親に売られて剣闘奴隷となり、今度は密偵として送り込まれた先が滅茶苦茶良い人たちの塊だったが裏切りスキルを持たないために悩みまくった。全国不幸自慢大会があったらへろっと入賞してしまいそうなほど不幸な子。
人間関係に対してとても不器用。身内からは子猫扱いされている。
気が付けば流血しているか倒れている。
【作者コメント】(遠野樹)
原作年齢では20歳なのですが、今回イメージもあって15くらいにしてます。
が、全く違和感がないあたり凄いと言えば凄い。結構重要な位置にいるキャラなのですが、どうにも子猫なので周りが可愛がってくれてありがたい限りです。
しかしおまえいいかげん何か喋れ。

第壱幕 壱

篠宮 花雪 Kayuki Shinomiya
【人物紹介】
乳兄弟の死の原因となった阿片の事を探るために屋敷を飛び出したお嬢様。
勝気だが箱入りなので世間知らず。
【元キャラ設定】(天蓮)
北の大国・朧阿に伝わる宝剣に選ばれた少女。
実年齢よりもかなり幼い性格。の為、悪気無くずっぱりモノを言う傾向にある。その割に周囲には理解ある大人が多い。
【作者コメント】(高月天)
原作よりも歳相応に書いて貰えて新鮮です。ていうかヒロインですかいいんですか先生。
大役振っていただいて有り難い限りです。

篠宮 喬哉 Takaya Shinomiya
【人物紹介】
花雪の兄。若くして家督を継ぎ家名を守っている。
一見怜悧冷徹に見える。
【元キャラ設定】(零刃)
朧阿の軍師。
よく言えば冷静沈着、クールビューティ。悪く言えば無口無愛想な朴念仁。
人間関係・職務関係すべてにおいてシビア。周囲には冷徹に見られ、距離を置かれている傾向。
【作者コメント】(高月天)
ちょい役ですが、作者的にツボな役どころなのでウキウキというかウハウハ。
勝手に好き放題行間を読ませて貰っています。

第壱幕 弐

空 Sora
【人物紹介】
茶屋『大和屋』で働く少女。
からくり好きな店の看板娘。
いつも元気なムードメイカー。
【元キャラ設定】(空遥)
14歳の飛び級大学生。
新惑星クラリオン探査機「ヤマト」の制作メンバー。
素直で元気で皆の良心だが、自分がそういうポジションにいるのを把握してるところがイマイチ無垢っぽくない。
【作者コメント】(のひら真)
衣裳(想像)の所為かおんなのこな感じがしてお母さんは嬉しいです。
つまるところ元と同じ所も違う所も嬉しいのだけど。

大沢 源五郎 Gengorou Oosawa
【人物紹介】
空達と同じ長屋に住む浪人。大和屋の常連客。
割と太平楽な性格。からくり好きなので猿坊と趣味が合うらしい。
【元キャラ設定】(大沢源五郎)
サルボンラボの大学院生。宇宙人と友達になるのが夢。
留年覚悟で新惑星クラリオン探査機「ノア」のクルーになる。
少年の心を持ちつつ割と面倒見のいい大人なのだが、言動がいい加減でテンションが変わりやすいので時々理解されない。
【作者コメント】(のひら真)
設定が似合ってる!と思うがゲンは「ムリ言うな」と思っている。
元が貧弱なんで一応戦力になってるのがかっこよく見えるわ…!

栄子 Eiko
【人物紹介】
茶屋『大和屋』の女主人。
いつも美味しい団子を用意している町の名物おばちゃんである。
【元キャラ設定】(栄子・ウメザワ)
家族だいすきの朗らか主婦さん。
旦那は単身赴任し息子は手が離れたので、カルチャー教室に通う一環として銃を学びなんか強くなっちゃったという。
年下の男は大体息子扱い。
【作者コメント】(のひら真)
もうパラレルっていうか栄子本人が出張してきたような違和感の無さ。
栄子の団子うまそうだな〜と思いながら読んでます。

猿坊 Sarubou
【人物紹介】
空の父親。
飾り職人で、猿の彫り物が得意な事からこの名で呼ばれる。
実は本職よりからくり作りが大好きでいつも妙なものを発明している。 
【元キャラ設定】(サルボン)
新惑星クラリオン探査機「ヤマト」の制作者兼大学教授、他。
溢れるバイタリティで地底人を探して地面を掘り返したり、友人であるカンガルーを地球外に移住させようとしたりで各界で活躍し騒動を起こす奇人・偉人などと称されるが、本人はやりたいことをやっているだけである。
【作者コメント】(のひら真)
楽しそうだな〜もう奴等このメンバーで集まって作りたいもん作れたらすげえ喜ぶ。

第壱幕 参

甚衛 Jine
【人物紹介】
『大和屋』のある辺りを仕切っている岡引。
通称『雷甚衛』。豪放磊落な性格。
【元キャラ設定】(グラール)
神様を信じているが頼っていない神官。格闘技の達人。と言うよりは自分の技で相手を倒す事に生き甲斐を感じていると言う方が正しい。
性格もあの通りで、時々懺悔に来た人をぶん投げている。
【作者コメント】(遠野樹)
岡引が必要だったために急遽引っ張り出したにしては、動かしやすくて便利なキャラです。取調べの相手に踵落とし食らわせる岡引はそうそういないでしょう…。そんなことして大丈夫なのか色々と。

第壱幕 四

重 八房 Yatsufusa Kasane
【人物紹介】
剣介と同じく白尾屋に雇われている武士。
強面で怜悧。周囲の後始末役に回る事が多い。
【元キャラ設定】(ダブルゼル)
国に5人のブレイドマスター、女王国立アカデミーの教官、テロリスト制圧チームCANINE署員等複数の顔を持つ。爆発事故で失った半身をサイボーグ技術で補っている。『魔王』と周囲に畏怖される一方、意外と世話焼き。結果的に人生ほぼ相棒に捧げちゃってる仕方無い人。
【作者コメント】(末武)
本来(ちょっと不良ではあるものの)お上の手先のくせに、やくざもんポジションが似合うなあ。カコイイ役を有難うございます。

白尾 莞 Kan Shirao
【人物紹介】
薬種問屋『白尾屋』の主人。裏の顔も持つ。
丈夫な性質ではなく、よく寝込む。
【元キャラ設定】(イザーク)
なんちゃってマフィアの顔を持つ、生体技術開発会社『メディテック』の社長で社内のアイドル。元は凄腕暗殺者。病弱にして運がない。神経質なのかドンブリなのか鋭いのか天然なのかいまいち判断がつきにくい。まあとりあえず世話の焼ける仕方無い人。
【作者コメント】(末武)
30代社長の人生諦め感とか、手がかかる感とかがそのまんまで嬉しいことです。これで実際熱でも出して倒れれば完璧ですが、そこは透亜に譲るということで。

第壱幕 伍

永庵 Eian
【人物紹介】
長崎帰りの蘭学収めた街医者。
口は余り良くないが、腕は確かで良心会計。白尾屋に裏の顔があることも知っている。
【元キャラ設定】(永泉)
嘉条国郊外に住む、博識な半世捨て人。
クールに見えて知識欲方面には熱い人。そして実は結構頑固な人。
マイペースを崩さず、これといって歯に絹は着せない。
技術力は高いが、致命的に片付け下手な人。
【作者コメント】(高月天)
別に本職が(知識はあるけど)医者でもないのにどうしてなかなかあつらえたようで。
でも、身体的に治療してから精神的にひとつふたつ傷に塩振りかけてそうで怖いんですが、ドンマイ。
頭良さそうに書いて貰えて有難いです。

第壱幕 六

桐原 芳巳 Yoshimi Kirihara
【人物紹介】
江戸城に勘定役として仕える若侍。
なまじ仕事ができるだけに周囲から更に押し付けられると言う悪循環な人。
【元キャラ設定】(桐巳)
嘉条の有能な文官。
容姿端麗、文武両道、真摯で温厚(設定)な非の打ち所の無い好青年の割に(だからか)、被る苦労は人一倍。
胃壁は頑丈に生んでもらえたようなので、健康を損ねる心配は今のところ無いらしい。
堪忍袋の緒が切れたら誰よりも怖い人。
【作者コメント】(高月天)
なんて原作そのままなのだろうかと。的確過ぎてむしろコメントに困るくらいなのですが。
もうそのまま生きていけるよ!イヤイヤ。
苦労人ではあるけれど、そのまま泣き寝入るタイプではないのでその辺り楽しみです。

三条 俊成 Toshinari Sanjou
【人物紹介】
公家の生まれで、三条家に婿入りし財政を立て直した功績を認められ家老に大抜擢された大人物。
周りからやっかみを込めて『三条卿』と呼ばれている。
【元キャラ設定】(ジェイラス・キーン・フレイザー)
地方出身にも関わらず、破格の出世をして今は王宮で働いている貴族。穏やかそうな知性派に見えて実は結構な武闘派の軍人。
女遊びが激しい反面、幼馴染の王妃のことがずっと好きだったりする一途な面もある。
石橋を叩いて渡ったのにいきなり突進してきた暴れ馬にはねられるタイプ。
【作者コメント】(コウ)
やけに扱いが良くて驚いている作者がここに。
どうしよう、この人とてもいい人っぽいよ!でもきっと猫かぶってるんだよね!
仕事が出来そうな男に書いてもらえて感謝です。
「公家出身」ってところが元の設定を踏まえている感じで嬉しい。

第弐幕 壱

青城 誠司 Seiji Aoki
【人物紹介】
日本橋界隈を取り仕切る与力。
懐が広くて融通が利く青年。
実家は七千石の大旗本である。
【元キャラ設定】(サイアナーグ・フォルディーア)
青竜王国第三王子。剣の達人。の割に拾ってきた子に六年越しの恋心を未だに打ち明けられないチキン野郎でもある。普通にどこにでもいる好青年だが、状況によってはどこまでも熱くなるちょっとだけ傍迷惑な人。
【作者コメント】(遠野樹)
与力職という事で、原作よりも随分大人な性格になってます。いつこの仮面を剥がしてやろうかと作者はわきわきしているところ。(笑)
状況判断能力に長けていて情が深いので、結構あちこちで色んな人の面倒を見ていそう。花雪の事を『お嬢殿』と呼ぶのがお気に入り。なんだかちょっぴり小馬鹿にしている感が漂ってると思いませんか? 

葉瀬 貴乃 Takano Hase
【人物紹介】
誠司付きの同心。
真面目で潔癖な部分がある青年。
大概上司と周囲に振り回されている気の毒な役割。
【元キャラ設定】(ディバルト・ハイン・ライネール)
ライネール王国の王子。父親は病気で死にそうだったり母親からは嫌われていたりと大変。
若さゆえに詰めの甘いところもあるが、なんとか良い国を作ろうと奮闘している。
顔がいいので王宮の侍女人気は高い模様。
一度吹っ切れると目的以外のことは容赦なく切り捨ててしまう冷静さというか冷酷な部分もある。
普段はあまり出さないけど。
【作者コメント】(コウ)
理想を追い求める青臭さがいい感じで嬉しいです。
誠司と一緒にいるとまるで兄弟のようだ。頼りにしてるぜお兄ちゃん!
元キャラは好きになった女に対しては結構手が早いんですが(多分フレイザーの影響)
こちらの貴乃はなんかもう交換日記から始めちゃいそうな純粋さで可愛いです。

第弐幕 弐

桜 Sakura
【人物紹介】
英国人の密輸商人。
白尾屋とある商品の取引をしている。犯罪者ではあるが仁義を通す主義で、毎回荷受に立ち会っている。
【元キャラ設定】(桜里)
旅の芸人一座に生まれたが、盗賊によって一座を滅ぼされ、娼館に売られた過去を持つが、今は吹っ切って白竜国の軍師をしている。
登場すると途端に画面が派手になる美人さん。
知能指数が高いので動かすのが大変なキャラなんです…。でもお気に入り。
ちょっと透亜とセットになってる部分があります。
【作者コメント】(遠野樹)
舞台は日本だ!色味が無え!てことで出してきたえげれすじん。(冗談です)
最初から密貿をやっていたわけではなく、止むにやまれぬ事情があったため仕方なく手を出したわけですが、そのために自分の危険も省みず、仁義を貫く熱いハートの持ち主(笑)と化しています。出番は少ないですが、登場時のインパクトは強いんじゃないでしょうか。パツキンだし。
これからもちょこちょこ話に絡んでくる予定です。